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マーケティング日和

デジタルマーケティングとキャリアについて。

なんで俺たちは結婚できないんだろうな〜アラサー男の鍋会

10年経っても変わらぬ僕ら

木枯らし1号が吹く西東京で、その飲み会はしっぽりと開かれた。狭いアパートにアディダスのパーカーの男たち。ちょっと肌荒れや無精ヒゲが気になるが、5年前とほとんど変わらぬ風情だ。

スーパードライで乾杯し、適当な食材を放り込んだ鍋をつつく。

 

久しぶりの友人との再会に、笑みがこぼれる。若かった頃のように「うめえええ!」なんて声をあげる。隣の人ゴメンナサイ。

 

「結局さ、」同級生Aがテレビを見ながら言った。「誰も結婚してないな」

「うける」「だな」「まぁ、まだ20代だしな」ゲラゲラ。

 

Aは続ける。「結婚できる気しなくね?」

「わかる」「だな」「無理無理~」ゲラゲラ。

 

地銀に入社した元カノ

「おれ、サリーと結婚したかったんだけどなぁ~」ちょっと真面目なA。

僕らは口をつぐむ。Aはサリーと7年付き合って別れた。サリーは名前に似合わずマジメ系で、バカ大学のサークル運営陣の中では貴重な人材。ナントカ銀行に就職して群馬か栃木にいった。

 

「そういえばさ、なんで別れたの?」Bはけっこうズバッと聞いちゃう。

Aは答える。「子ども産みたかった…とか言ってた」

 

男はフラフラ夢を追う

その頃、Aは財閥系下請けIT企業を辞め、西東京ベンチャー(というか零細企業)に転職した。オフィス街でのストレスにやられ、居心地のいい田舎へ転職してしまったのだ。

これが運の尽きだった。Aは会社を「商社」と言っていたが、実際は小物のECサイトか何かだと思う。

ひたすらダンボールを運ぶ日々。土日出勤当たり前。私服勤務でアットホームではあったが、暮らし向きは良くならなかった。

ヤバイと感じたAは転職活動をするが、受かる企業はほとんどブラック有名企業だった。

悩むAに、サリーは別れを告げた。というか見切りをつけた。

 

男のせいで狂う人生計画

「…で、相手は、東京の大企業のヤツっぽい」とAはビールをあけた。サリーの銀行に出入りするうちに仲良くなった、別の男がいたらしい。

「そっか。乾杯―!」Cは謎のテンション。

 

だが。サリーもまた、幸せにはなれなかった。Aと別れたサリーは、大企業のヤツを追いかけて東京に出るが仕事がない。派遣としてメガバンの受付の仕事をはじめるも、直後に破局。

この件についてサリーは悪くなかった。相手の男が身体を壊して引きこもってしまったのだ。

 

まったく、どいつもこいつも仕事が続かない。

 

俺は、どうなんだ 

D「お前はいいよな~」。え?あ、俺?

A「お前だけだもんな。うまくいってるの」。え?なんのこと?

B「俺ら全員プー太郎だもんな」。いやいや、働いてんじゃん。

C「時給1700円だぜ」。おいおい、コメントに困るよ、なんなんだよ。。

 

お、俺だって、努力してんだよ!!不安とかストレスあるしさ。

転職もしたしさ、、(でもお前らと違って…と心の中で言ってしまう)

 

「うーん」「だな」「確かにそういうもんだな」

 

「努力ってどうすりゃいいんだろうな。俺も頑張ってる気がするんだよな」Aの言葉が重い。

「財閥系ITに入ったときは人生勝ち組だと思ったよ。なのに。うまくいかねえな」

 

まぁ、こうやって飲めることが幸せってことで!乾杯!

同級生こんなんばっかだ。