マーケティング日和

デジタルマーケティングとキャリアについて。

クオリティコントロールする人のクオリティ低い問題

クオリティコントロールとは直訳すれば「品質管理」。品質管理を徹底すると、強いプロダクトが出来上がる。アップルやダイソンなどの洗練されたクオリティを思い出してみればわかるだろう。
主に製造業界で使われていた言葉だけど、IT/Webのサービスやプロダクトでも欠かせない概念だ。エンジニアもデザイナーも、みんなバラバラの観点でモノを作るから、最終的には誰かが全体の品質をチェックし調整しなくちゃいけない。

拝啓、事業責任者様

クオリティコントロールの役割はサービスやプロダクトの責任者(たいていの場合”事業本部長”)が担うことが多い。でも実際、このようなエグゼクティブ様は猛烈に忙しいうえに、イエスとノーしか言えない人種だ。
 
専門性が高い分野についてはイエスしか言わない。1pxのズレなんて気づかない、ソースコードなんて1行も見ない。「○○さんがいいって言うんならいいんじゃない?」
一方で、製品の思想というか哲学的な部分についてはノーしか言わない。理念についてはとても情熱的で、意見しても日本語通じないレベルで頑固だ。「スティーブジョブズだったら絶対許さんぞこんなの!」とか言っちゃって。
 
でもこれはクオリティコントロールとは言えない。
責任者と品質管理担当者は別物だということを再認識しなければいけない。
 

契約社員がクオリティコントロール担当者

品質管理を実質的に担当していたのが契約社員だったことがある。誰がベンダーにサインしてるんだ?と気になり調べた結果、行き着いたのがおばちゃんだった。
 
(40歳にして彼氏募集中のNTTD出身の)おばちゃんが開発ベンダーとの定例ミーティングに参加したり、マーケティング会社からレポートを受け取っていた。
もちろん、当人は品質管理の認識はなかった。「ベンダーとミーティングをする係」くらいにしか思っていなかったんじゃないかな。
 
でも、1pxを修正したり、1行の空タグを取り除ける最終フェーズにいたのは紛れもなく、おばちゃんだった。契約社員も正社員も外から見れば一緒だ。社員であることに変わりないのでベンダーの上に立つ。
 

とりあえず投げる

そもそも、外注しすぎだろう。SIerに頼りすぎ。Web制作ベンチャーに頼りすぎ。
さらに彼らもまた外注していて、最終的に手を動かしているのは東南アジアの人かもしれないし、インターンの学生かもしれない、という外注スパイラル。
 
あるマーケティング会社にSEO目的の「高品質なテキストコンテンツ」を発注すると、もれなくクラウドソーシングのライターが執筆してくれる。
 
それにも関わらず、外注に対する信頼感はなぜか高い。外注=高いカネ払ってんだからしっかりやってくれるでしょ、みたいなイメージがあるからだ。
謎の信頼感があるから、ちょっとしたベンダー対応なんて契約社員のおばちゃんに任せてしまう。
そう、社員も外注も、みんな投げまくりの投げっぱなしなのだ。
品質管理の問題の原因は、「とりあえず投げる」という他人任せの姿勢にあるのかもしれない。
 
別に契約社員やアウトソーシングの人を責めたり、見くびっているわけではない。プロダクトに直接関わってる人間がなぜ気づかないのか、お前ら何やってんだ、という話。