マーケティング日和

デジタルマーケティングとキャリアについて。

企画部御中、マーケティングにもDev/Opsを。

Dev/Opsとは

Dev/Opsとは何か。超簡単に説明しよう。開発運用が仲良くコラボすると仕事が捗るぜ!というのがDev/Opsの考え方だ。

両者は仲良くするのが難しい。目的が違うから仕方ないのだけど。こんな具合だ。

開発「便利なアプリ作ったで~リリースするで〜」

運用「待て、サーバが足りない。ていうか既存システムと連携できない。ていうか無理。無理無理」

 こういう手戻りをなくすのがDev/Ops。お互いに情報を共有し、お互いのボトルネックから手を付けていくというメソッドだ。

詳しいことは本を読め。あるいはこのブログを。

simplearchitect.hatenablog.com

 

さて。このメソッドは素晴らしいのに、残念ながらIT開発・運用の人にしか知られていない。それって勿体無いよね。マーケティングもDev/Opsしようぜ??

 

秘密を握りたい企画部

マーケの上流レイヤーにあたる企画部はなにかと隠し事をしたがる。そして企画をガチガチに固めきってから、下に流すのだ。

 

ある日こんなことがあった。僕がSEO担当だったときのことだ。

マーケティング本部のエリート美女が企画書をシェアしてきた。新しいサービスをローンチするらしい。ほほお。

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プレスリリースや記事広告、CMまで手配済の段階だった。

ソーシャル担当に宣伝依頼するついでにお隣のSEO担当にも共有してやった、というわけだ。

もう発表まで1週間ちょっとじゃないか。いつもの極秘プロジェクトってやつだ。やれやれ。

はてさて、コイツがどうにもキナ臭い。

 

僕が全幅の信頼をよせるデザイン&ストラクチャーチームもほとんど関わっておらず、有名デザイン事務所がサイト制作全般を担当していたらしい。

まさか。。

極秘企画書を読み込む。はい、アウトー。

 

後戻りできない企画と悲鳴をあげる現場

デザインパワー炸裂な企画だった。クリエイティブでインタラクティブ。グッドデザイン賞間違いなし。おめでとう。

しっかしSEO的には、ちゃんとインデックスさせるだけでも骨が折れそうだ。

そんなことよりも、いろいろ問題が多すぎる。セキュリティは大丈夫か?CSS重すぎじゃないか?なんでHTMLで書かずにJsなんだ? Cookieを多用しすぎてないか?

 

アカンと思い、すぐに企画の修正案を出したが、もはや手遅れなのは誰の目にも明らかだった。

 

企画部長は僕の肩をガシッと握って言った。

「なるほど…問題があるのはわかった…だが、今こそ君のテクニックが問われているんじゃないだろうか!?!?大変だけど、頑張ろう!リリースを一緒に成功させよう!ぐわーはは!ぐわーはは!」

ああ。俺がバカだった。

これはつまり、エンジニアの世界でいう「運用でカバーしてくれ」だ。

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開発はほぼクロージングで、工数は1人日ももらえない。

それに制約が多すぎる。デザインの都合上、hタグには触れない。せめてURLを制御しなくては。

とりあえずベストを尽くした。限りあるリソースの中で。

結果は惨敗で、もう思い出したくもない。

 

企画の一人よがりではベストな施策にならない

企画としては最高。でもそれがかたちになって「施策」として実施されるときにはクソになっている。

これってみんなが不幸になっちゃうんじゃないのか?企画屋は、各専門チームと話し合いながら進めるべきだった。

  • バズらせるだけじゃなくロングテールも刈り取れるか?
  • ちゃんとCVまで至る設計になっているか?
  • 効果が測定できる環境は整っているか?
  • SEO的に問題はないか?
  • ソーシャル用の設定は万全か?
  • 広告戦略は考えているか?
  • インシデントが起きたときのシナリオはあるか?

企画担当は、Web広告担当者やアナリティクス担当者とも会話しよう。広告代理店のやつらと飲みに行くのはもうやめろ。現場を見ろ。

現場レイヤーも、企画のやつらが何を考えてるのか能動的にキャッチアップしに行こう。あいつらはバズることしか考えてないんだ。

 

いいものを作るために、みんなで協力しよう。

そしてお互いにナレッジをシェアしよう。専門的でマニアックなことを伝えるのは難しいけど。

1人でなんでもできちゃう天才なんていないのだから。

The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー

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