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マーケティング日和

デジタルマーケティングとキャリアについて。

ルポ:外国人上司と外資の給与査定

そこは都内随一の高層ビル、最上階。今日は上司との人事査定面談の日だった。

ノックすると、笑顔で上司が招き入れてくれた。

 

上司「さて。これが私からの評価だ」

スッと紙が差し出される。

外資系らしく、"Appraisal"などと題された評価シートが渡された。通知票のようなものだ。5段階の3と4が並ぶ。そして、来期からの給与も明記されていた。

給与!それ以外の項目はどうでもいいんじゃ!給与給与!

紙をぶん取ってさっさと席に戻りたい。そんな部下の思いはつゆ知らず、上司は優しく語りかけてきたのだった。

 

部下をとにかく褒める上司

上司「この半期、とても素晴らしい働きぶりだったよ」

おれ「あ、ありがとうございます」

上司「特に、君の作ったExcelは素晴らしかった」

おれ「は、はい(…Excel??)」

上司「ほかにも、共有サーバーの容量を圧縮したとか」

おれ「は、はぁ」

上司「FTPを…SSH?だっけ?あれもすごいなぁ」

こんな調子で、自分としては的はずれな“褒めちぎり”を30分も浴びせられたのであった。

不安しかなかった。

 

ただ褒めるだけでいいわけないだろ

執務スペースに戻ると、チームリーダーが話しかけてきた。

先輩「よお、アプレーザルどうだった?」

おれ「いやあ、給与はイマイチで。あと、やたら褒められました」

先輩「ああ、あの人はリーダーシップとかマネジメントの本が大好きだからなwww」

おれ「でもその"いい上司"な感じがサムかったっす…」

先輩「そうそう、ときどきフラッとデスクに来て友だちみたいに話しかけてくるじゃん?あれとか、ハッキリ言って邪魔」

おれ「ああ、みんなそう思ってたんだwww」

先輩「うん、みんな言ってる、あいつは週刊ダイヤモンドじゃなくてハーバードビジネスレビューを読むべきだ、ってね」

その通り!声を出して笑った。

先輩「なんで組織論も知らない人がマネジメントやるんかねぇ」

 

外国人上司は組織論を学んでいる

同僚とのランチでもアプレーザルの話で盛り上がった。

おれ「そっちの部署はどうだった?」

同僚A「うちはPDF送られて終了」

おれ「うそ!面談なし!?」

同僚B「こっちも面談はなかったわ」

マジかよ。ふたりとも、上司は外国人だ。

 

同僚A「うちは放任主義だからな〜」

同僚B「うちは独裁者って感じ〜」

おれ「どっちも全然ちがうじゃん!」

 

同僚A「うちの上司は放任って言ってもちゃんと考えてるよ。Google人事の研究結果とか熟読してたらしいし。そーゆーのを踏まえた上で、放任の姿勢なんだろうね」

より優れた上司を育てるための Google の 8 つの指針 - Google 人材募集

 

同僚B「こっちは独裁政権だけど、命令が的確だしやりやすいよ。上司はジョブズとかイーロン・マスクを意識してるっぽいけど全然怖くないしねww」

独裁者のためのハンドブック (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

 

ふたりとも、ちゃんとした上司がいるんだな。。僕はムッとして、言い返してやった。

 

おれ「放任も独裁も問題アリだろう。うちの上司はいいぞ。やれば褒めてくれるし、困ってるとすぐにフォローしてくれる。ストレスなく完璧な上司だぜ?」

 

同僚A/B「でもお前、そんなに満足してなさそうだけど」

心臓がキュッとなった。

おれ「ああ、なんでだろうな…」

 

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