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マーケティング日和

デジタルマーケティングとキャリアについて。

デジタル時代の電通と広告担当者

これは単なる思い出話なんだけど、最近のごたごたの中で思うことがあったので書こうと思う。

広報・宣伝部と電通

デジタルマーケティングの予算について他チームと話し合っていたときのこと。

僕は開発費をもらうために、広告費の削減を提案したのだった。

 

なにせ、当時のネット広告チームは、高級車が買えるくらいのカネを垂れ流していたのだから。ヒドイ運用状況で、とても効果的な出費とは思えなかった。

それでも「大丈夫です、うちはぜんぶ電通さんに頼んでますから」という意味不明な理由を繰り返すばかり。。

ダメだ、こいつら…と思ったのを今も根に持っている。

 

ずさんな運用

広告担当者は自分が出した広告を理解していなかった。

どのようなサイトに広告を出しているのか、どのようなユーザーにリーチしているのかもわかっていなかった。

どれくらいヒドいか例えると、青森りんごのWebサイトにAppleの広告が出てくるくらいにグダグダだった。

トンチンカンなネット広告って今でもたくさんあるでしょ。あれよ、あれ。

 

彼ら広告担当者はカオスマップを読むこともできなくて、CriteoやXrost、Bladeってメジャーな製品名も知らないほどだった。

せめてAdWordsくらい使いこなしてほしかったが、50キーワードくらいしか使用していなかった。大企業ならふつう千, 万単位のキーワードを使うもんだけど。

ずさんな運用は、「予算消化」のことしか考えていなかった。

 

なぜ広告担当者はアホなのか

電通のデジタル広告不正について、クライアントの立場から「ごめんなさい」と言いたい - トイアンナのぐだぐだ

この人が言うように、そもそもクライアントがアホなのだ。

なぜだろう?

個人的な意見なんだけれど、そもそもアドテク実務についての議論が少なかったんじゃないだろうか。

10年代のアドテクブーム。技術についての話や、クリエイティブについての話はよく聞かれたけど、運用をどうするかって話は皆無だった。

これからはアドテクの時代だ!と夢を語るばかりで、実践的な話は全然なかった。

 

だから広告の効果検証とか、ターゲティングの設計とかのベストプラクティスが共有されず、無知な担当者は広告代理店に従うことしかできなかったのだと思う。

今回の電通事件で「管理画面を共有すべき」みたいな意見もあったけど、その程度の理解が一般的なのだ。なんてこった。

 

電通に対する異様な信頼感

ネット広告で揉めるってのは割りとよくある。客が「全然効果出てないじゃん!」と言って広告代理店を叱りつけるのは毎月おなじみの光景。

サイバーエージェントやオプトなどの営業は本当に腰が低かったし、真摯に対応してもらった気がする。なぜなら彼らはいつでも契約を切ることができる

 

一方で電通は違う。TVCMをはじめ、広告に関してはトータルで電通に依存しちゃってるから誰も電通を批難できない。子会社の電通ナントカから出向して来てるスタッフもいるし、付き合いだって長い。簡単には引き剥がせない存在なのだ。

 

そこに若手の僕が噛み付いたところで、まったく無意味。

むしろ上長が「いやぁ、うちの若いのがスミマセンね〜」と電通に謝る始末。

 

ずばり、デジタルマーケティングは新鮮なカタカナを並べておきながら、古い広告の慣習から抜け出せていないのだ。

 

結論

トヨタナイス。

 

アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南

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